【元葬儀社プランナーが解説】葬式での靴選び、まさか「エナメル」しかなくて困っていませんか?マナー違反にならないための完全ガイド

雑学

筆者プロフィール:Keisuke(けいすけ)|元葬儀社プランナーの終活ブログ運営者

こんにちは。ブログ「家族を想うお葬式ガイド」を運営しているKeisukeです。現在42歳。以前は12年間、葬儀社でプランナーとして働いており、これまでに担当したご葬儀はのべ800件を超えました。右も左もわからず父の葬儀を手配した苦い経験から、「同じ思いをする人を少しでも減らしたい」という一心でこの業界に飛び込みました。現場で得た知識と経験をもとに、皆さまが後悔のないお別れができるよう、心を込めて情報を発信しています。


突然の訃報、その時あなたはどんな靴を履きますか?

突然の訃報は、いつ、誰に訪れるかわかりません。大切な家族、親しい友人、お世話になった方々のお別れに駆けつける際、私たちは喪服を着用します。黒いスーツやワンピース、ネクタイやアクセサリーなど、準備すべきものはたくさんありますが、意外と見落としがちなのが「靴」です。

「手持ちの黒い靴は、どう見てもエナメル素材しかない…」

「急いで買いに行く時間もないし、どうしよう…」

そんな状況に直面し、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に年配の方々にとっては、若い頃には考えられなかった現代的なデザインの靴が増え、どれを選べば良いのか迷ってしまうこともあるかもしれません。

葬儀の場では、故人様への敬意を表し、ご遺族に配慮することが最も重要です。そのため、服装や小物にも厳格なマナーが存在します。今回は、元葬儀社プランナーの私の経験から、葬儀における靴のマナー、特にエナメル素材の靴は許されるのかどうかについて、詳しく解説していきます。皆さまが不安なくお別れの場に臨めるよう、具体的な対処法も合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

葬儀における靴選びの基本マナー:男性・女性それぞれのポイント

まずは、葬儀における靴選びの基本的なマナーを確認しておきましょう。これは性別を問わず、故人様への敬意と弔意を示す上で非常に大切なことです。


男性の靴選び:基本は「黒の革靴」

男性の場合、基本となるのは黒の革靴です。

  • 素材: 表面が光沢のない、つや消し加工の革靴が一般的です。
  • デザイン:
    • 紐靴(ひもぐつ): 最も格式が高いとされ、最も無難な選択です。中でも「ストレートチップ」と呼ばれる、つま先に一文字の切り替えがあるデザインは、ビジネスから冠婚葬祭まで幅広く使え、一足持っておくと安心です。
    • Uチップ、プレーントゥ: 紐靴であれば、これらのデザインも問題ありません。
    • ローファー、モンクストラップ: 紐のない靴は、紐靴に比べると格式はやや下がりますが、急な弔事の場合には許容範囲とされています。
  • 注意すべきこと:
    • 光沢のある素材: エナメルやパテントレザーなど、光沢が強い素材は避けるべきです。後ほど詳しく解説しますが、光沢は「華やかさ」を連想させ、弔事にはふさわしくないとされているためです。
    • スエードやムートン: 起毛素材もカジュアルな印象を与えるため、避けてください。
    • 金具の装飾: 金具がついている靴も、華美な印象を与えるため避けるのがマナーです。

女性の靴選び:基本は「黒のパンプス」

女性の場合、基本となるのは黒のパンプスです。

  • 素材: 男性と同様に、布製やつや消しの革製など、光沢のない素材を選びます。
  • デザイン:
    • ヒールの高さ: 3~5cm程度の太めのヒールが理想的です。高すぎるヒール(7cm以上)は華美に見えるため避けます。逆にヒールのないフラットシューズも、カジュアルな印象が強いため、基本的には避けるのが無難です。
    • つま先の形状: 先が丸い「ラウンドトゥ」や、少し四角い「スクエアトゥ」が一般的です。つま先が尖った「ポインテッドトゥ」は、ファッション性が高すぎるため、弔事にはふさわしくありません。
  • 注意すべきこと:
    • オープントゥやミュール、サンダル: つま先やかかとが露出する靴は、たとえ黒であってもマナー違反です。
    • ストラップ: シンプルなストラップ付きのパンプスは問題ありません。ただし、装飾が派手なものや、金具が多いものは避けます。
    • エナメルやパテントレザー: こちらも男性と同様、光沢のある素材は避けるべきです。
    • ブーツ: 弔事の場にブーツを履いていくのはマナー違反です。冬場でも、会場に着いたらパンプスに履き替えましょう。

葬式にエナメル靴は本当にダメ?その理由とやむを得ない場合の対処法

さて、本題の「葬式にエナメル靴はNGなのか?」という疑問についてです。結論から申し上げますと、原則としてNGです。

その理由は、前述のとおり、エナメル素材が持つ「光沢」が華やかな印象を与え、故人様やご遺族に失礼にあたると考えられているからです。葬儀は悲しみを共有する厳粛な場であり、そこには華美な装飾はふさわしくありません。

しかし、急な訃報で時間がない、手持ちの靴がエナメルしかない、といった状況も十分に考えられます。そんな時、どうすれば良いのでしょうか。

やむを得ずエナメル靴を履く場合の対処法

これはあくまで、「どうしようもない場合の最終手段」として考えてください。

  1. 光沢をできる限り抑える:
    • 市販されている靴用のつや消しスプレーを使用する。
    • 黒い布や、ストッキングの裏側などで軽くこすり、光沢をわずかに抑える。ただし、これはあくまで応急処置であり、完全に光沢を消すことはできません。
  2. 他のアイテムでバランスを取る:
    • 靴以外は、極力シンプルなものに統一します。バッグや小物も、光沢のないマットな素材を選びましょう。
    • 全体のコーディネートを控えめにすることで、靴の光沢を目立たなくさせる効果を狙います。

正直なところ、これらの対処法はあくまで「緊急時」のものです。大切なのは、**「マナーを知っていて、その上でやむを得ない選択をしている」**という姿勢です。もし可能であれば、やはりマナーに沿った靴を準備するのが最善です。

葬儀の準備は、心の準備でもあります

突然の訃報に慌てないためにも、日頃から葬儀のマナーについて知っておくことは、非常に重要です。特に、いざという時に困らないよう、葬儀用の靴を一足用意しておくことをおすすめします。

「でも、喪服も靴も、年に何度も着るものではないし…」

そうお考えの方も多いでしょう。昔と比べて体型が変わったり、サイズが合わなくなったり、デザインが古くなったりすることもよくあります。私も現場で、そういったお声をたくさん耳にしてきました。

そんな時におすすめなのが、喪服のレンタルサービスです。


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  • 小物も充実: 靴やバッグなどのフォーマル小物も豊富にラインナップされており、靴選びに困ることもありません。
  • 24時間申込みOK、最短翌日お届け: ネットで簡単に申し込め、急なご入り用にも対応。
  • 返却時クリーニング不要: 忙しい中でも、手間なくご利用いただけます。

購入するとなると高価になりがちな喪服や小物も、必要な時に必要なものだけをレンタルできるのは、とても賢い選択と言えるでしょう。質の良い喪服を、リーズナブルに利用できるので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

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葬儀における靴マナーのよくある質問と注意点

ここまで、葬儀における靴のマナーについて解説してきましたが、他にもよくいただく質問や、見落としがちな注意点があります。

Q1:スニーカーは絶対にダメですか?

A1:はい、基本的にスニーカーはNGです。 黒いスニーカーであっても、カジュアルな印象が強すぎるため、厳粛な葬儀の場にはふさわしくありません。

Q2:靴下やストッキングの色は?

A2:男性は黒の靴下、女性は黒のストッキングがマナーです。靴下は、座った時に足首や肌が見えないように、長めのものを選ぶと良いでしょう。冬場でも女性はタイツではなくストッキングを選ぶのが一般的です。

Q3:雨の日、レインシューズは履いてもいい?

A3:会場までの行き帰りはレインシューズを履いても構いませんが、会場に入る際には、必ずフォーマルな靴に履き替えるのがマナーです。

故人様を見送る、その心構え

葬儀のマナーは、故人様への最後の敬意であり、ご遺族への配慮です。服装や靴、小物一つひとつにも、そうした思いが込められています。

しかし、何よりも大切なのは、故人様を心から悼む気持ちです。マナーに不安を感じながら参列するよりも、きちんと準備をして、故人様との最後の時間を穏やかに過ごしていただきたいと願っています。

事前の情報収集が、いざという時の助けになる

私は元葬儀社プランナーとして、多くのご遺族と接してきました。突然の訃報に戸惑い、悲しみの中で葬儀の手配を進めなければならないご遺族の姿を、数えきれないほど見てきました。

「もっと事前に知っていれば…」

そう後悔する方も少なくありませんでした。

  • 葬儀社の選び方: 多くの葬儀社の中から、ご自身の希望に合った、信頼できる一社を見つけるのは至難の業です。
  • 費用: 葬儀にはまとまった費用がかかりますが、その内訳は不透明なことも多く、不安を感じる方もいらっしゃいます。
  • 準備の進め方: 誰に連絡すれば良いのか、何を準備すれば良いのか、何もかもが初めての経験で戸惑うばかりです。

こうした不安を解消するために、事前の情報収集は非常に有効です。葬儀に関する情報を集めておくことは、いざという時の心の支えにもなります。


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葬儀後の準備と心のケア

葬儀が終わった後も、やるべきことはたくさんあります。香典返しや遺品整理、相続手続きなど、ご遺族の負担は続きます。

遺品整理と心の整理

故人様のお部屋に残された遺品や不要物の整理は、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。故人様との思い出が詰まった品々を前に、なかなか手がつけられないという方も少なくありません。無理に一人で抱え込まず、専門の業者に依頼することも一つの選択肢です。


【遺品整理専門 ライフリセット】

故人様のお部屋を整理したいけど、何から手をつけていいかわからない。そんなお悩みを抱えている方におすすめなのが、【遺品整理専門 ライフリセット】です。

  • 専門スタッフが対応: 遺品整理のプロが、一つひとつ丁寧に、心を込めて整理を行います。
  • ご家族の負担軽減: 精神的にも肉体的にも大きな負担となる遺品整理を、プロに任せることでご家族の負担を軽減します。
  • 生前整理にも対応: ご本人が生きているうちに、身の回りの整理を行う「生前整理」にも対応しています。

ご家族の皆さまが、故人様との思い出を大切にしながら、新たな一歩を踏み出せるようサポートします。

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香典返しと感謝の気持ち

香典返しは、葬儀に参列してくださった方々へのお礼の気持ちを伝える大切な機会です。最近では、遠方の方にも簡単に送れるギフトサービスを利用する方が増えています。


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1926年創業のギフト専門店、【シャディギフトモール】は、香典返しをはじめ、様々な用途に対応できるギフトを豊富に取り揃えています。

  • 豊富な品揃え: 1万点以上の商品から、故人様やご遺族の気持ちを伝える品を選ぶことができます。
  • カタログギフトも充実: 相手の方に自由に選んでいただけるカタログギフトは、香典返しに大変喜ばれます。
  • 無料の包装・のし紙サービス: 専門のスタッフが丁寧に包装し、のし紙やメッセージカードも無料でご利用いただけます。

故人様へのご厚情に対し、心から感謝の気持ちを伝えるための品選びを、【シャディギフトモール】がお手伝いします。

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まとめ:マナーを知り、心穏やかにお別れを

今回は、葬儀での靴のマナー、特にエナメル靴の扱いについて詳しく解説しました。

  • 葬儀での靴は、原則として光沢のない「つや消し」素材が基本です。
  • エナメル靴は、光沢が華美な印象を与えるため、原則NGです。
  • やむを得ない場合は、光沢を抑えるなどの応急処置をしますが、できる限りマナーに沿った靴を準備しましょう。

日頃から、いざという時のために準備しておくことが、心の平穏につながります。突然の訃報に慌てず、故人様との最後の時間を大切に過ごせるよう、本記事が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

終活は、残されたご家族のためでもあります。葬儀について、遺品整理について、そして香典返しについて、今から少しずつ情報を集めてみてはいかがでしょうか。


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この記事が、大切な方とのお別れの時間を、心穏やかに過ごすための一助となれば幸いです。

この記事を読んで、葬儀のマナーについて不安が解消されたでしょうか?もし、他にも気になることがあれば、お気軽にご質問ください。

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